ワールド・ワイド・ウェブは、様々なサイバーセキュリティの脅威にさらされる、オープンな遊び場です。より安全なウェブナビゲーションを実現するために、様々なHTTPメソッドとヘッダーが開発されてきました。本日は、そうした技術コンポーネントの一つである「リファラーヘッダー」と、そのサイバーセキュリティへの関連性について考察します。
詳しく説明する前に、「リファラーヘッダー」とは何かを明確にしておくことが重要です。ウェブページ上のハイパーリンクをクリックすると、ブラウザはリンク先ページをホストするサーバーにリクエストを送信します。このリクエスト(多くの場合、HTTP GETリクエスト)には、「リファラーヘッダー」が含まれる場合があります。このヘッダーは、リンク先のページまたはリソースにリンクしているウェブページ(URL)をサーバーに伝えるものです。元々は分析を目的として設計されましたが、ウェブセキュリティの強化にも役立ちます。
リファラーヘッダーの役割
ユーザーのナビゲーション フローの追跡、Web リクエストのソースの検証、CSRF (クロスサイト リクエスト フォージェリ) 攻撃の防止など、リファラー ヘッダーが果たす役割は重要です。
ウェブサイトはリファラーヘッダーを分析することで、顧客がサイト内でどのような経路をたどったかを追跡し、ウェブサイトのデザインを最適化してコンバージョン率を向上させることができます。さらに、リクエストが自社のページ(おそらくより信頼性の高い)からのものであることを確認することで、セキュリティをさらに強化できます。
リファラーヘッダーが果たすもう一つの重要な役割は、CSRF対策です。リファラーヘッダーを検査し、リクエストが自身のサイトから発信されたことを確認することで、WebアプリケーションはCSRF攻撃からより効率的に自身を守ることができます。
リファラーヘッダーの潜在的な問題
リファラーヘッダーにはメリットがあるものの、万能ではありません。機密情報が漏洩してしまう可能性もあります。例えば、ユーザーがパスワードで保護されたページから別のウェブページに移動したとします。この場合、2番目のページへのリクエストと共に送信されるリファラーヘッダーには、保護されたページのURLが含まれるため、そのURLに含まれる機密データが漏洩してしまう可能性があります。
リスクの軽減
これらのリスクがあるため、リファラーヘッダーの慎重な管理が必要となります。W3Cが導入したHTTPヘッダー「Referrer-Policy」を使用すると、ウェブサイトはリファラーヘッダーに含める情報量を制御できます。ウェブサイトはこのポリシーを、セキュリティリスクを無視してURL全体を送信する「unsafe-url」から、「no-referrer」まで、様々なレベルに設定できます。
さらに、リファラー ヘッダーで送信される可能性のある情報の機密性を考慮すると、機密性を確保するために、HTTPS 経由でのみ送信することが効果的な方法となる可能性があります。
リファラーヘッダー代替の登場
ユーザーのプライバシーがますます重要になるにつれ、リファラーヘッダーへの依存を減らす動きが強まっています。こうした背景から、W3Cはリファラーヘッダーの代替として「Sec-Fetch-Site」ヘッダーを提案しました。このヘッダーは特定のページデータを含まず、リソースと参照元サイトの関係性に関する情報を提供します。
もう一つの検討事項は「origin」ヘッダーです。これは、ウェブページのオリジンとは異なるオリジンのスクリプトによってもたらされる潜在的な損害を隔離するメカニズムを提供します。提案されているどちらのヘッダーも、リファラーヘッダーよりもプライバシー上の利点があり、検討する価値があります。
結論は
結論として、リファラーヘッダーは、ウェブナビゲーションの追跡、リソースリクエストの検証、そしてCSRF攻撃の緩和において重要な役割を果たします。欠点は、機密データが漏洩する可能性があることです。そのため、「Sec-Fetch-Site」ヘッダーや「origin」ヘッダーといった代替ヘッダーが開発されました。これらの技術を理解することで、ウェブベースのアプリケーションとデータをより適切に管理し、すべての人にとってより安全なウェブ空間を確保することができます。